カットで失敗しないために知っておくこと

2021年12月16日

当店のブログにご訪問頂きまして、ありがとうございます。

トリートメント剤を使わないヘアケアサロンです。

13年間ヘアケアサロンとして、ヘアカラーや縮毛矯正も
おこなってきたピュアティが、髪に関して解説してまいります。

髪にお悩みがある方は、知ることによって解決へと導くブログとなっております。

どうぞごゆっくりご覧になっていってくださいませ。

今回は、美容室に行かれて、おこなうカットについて解説させて頂きます。

1｜手段はカットではないかもしれない

美容室での「ヘアカット」でハサミやレザーでできるのは、

当然でございますが、髪を「切る」までです。

1-1｜カットは大切

長さを切るために行なうのがカットです。言うまでもございません。

かたち（スタイル）を作るために行なうのもカットです。

そして、わたくし（オーナー）自身も、大好きなメニューです。

メニューの分散化・専門特化（カラー専門・ヘッドスパ専門など）が加速する前までは、

おそらく「カット」は、美容師さんのほとんどが好きなメニューだと思います。

専門特化型のサロンができる以前までは、

美容師のスタイリストへのカリキュラムの最終試験は、

やはり「カット」でした。

今でも、皆さまの美容室探しで必ず上位に出てくる検索キーワードは、

「カットの上手い美容室」
「カットが人気」
「カットが評判」

などのキーワードです。

多くのみなさまにも、カットの大切さは認識されているかぎりです。

1-2｜加えることはできない、「取り除く技術」

これもいうまでもございませんが、カットは「切り取る」施術です。

（ケア剤などをつけながらのカットする場合は別として）ハサミひとつでできる事は、

髪を切り落とすのみです。

髪の長さの決めるための最重要施術であります。

そこに、

長さの長短、

段差の重なり、

頭皮からの垂れ落ちる髪の位置の利用、

頭のかたちを利用した重なり

などを利用して、カットによるヘアスタイルにすることができます。

ただし、どんなに長さの長短や重なりの違いを利用しても、

「取り除く」のみです。

「髪を足す」（エクステを除く）ことはできず、

今ある髪で、「どう引き算をしていくか」でしかございません。

スキーやスノボは、山を下りながらどのようなパフォーマンスをおこなえるかのスポーツで、

決して、山を登りながらパフォーマンスをする事ができないのと似ております。

重力に逆らえないのと同様に、髪の毛は１ヶ月に１センチしか伸びない現実には逆らえない、

不可逆的要素の施術となります。
（逆にわかりにくいようでしたら、もしわけございません）

3-3｜好きなスタイルの画像を３枚以上ピックアップしていきましょう

ヘアスタイルを変えようと考えられた時に、

ネットで検索されるかと思います。

その時、最低３枚は画像を保存なさってください。

その３点に、何か共通点（ポイント）がお有りになると思います。

長さなのか、毛先のニュアンスなのか、全体のフォルムなのか、

どこに「良い」と思われる共通点があるのかを、ご自身でご確認なさっておいてください。

そして、担当美容師さんにお伝えする時に、その３枚の画像をすべて見せて、

ご自身の思われる共通する好きなポイントをお伝えください。

そのスタイルのどこがお好きなのか。

その時に、「カットだけで」変えようとしてはあまりよろしくはございません。

カットは、髪の長さや重なりを変える手段のひとつでしかございません。

髪の状態や髪質によっては、縮毛矯正や、逆にパーマが必要かもしれません。

そこは、どのメニューが必要になってくるのか担当美容師さんとご相談いたしましょう。

すべてをカットだけで解決・達成しようと考えてしまうと、無理が起こる場合がございます。

ご自身の共通するお好きな（目指す）ポイントをお伝えされたら、

あとは美容師さんにおまかせいたしましょう。

3-4｜初めての美容室で初めての美容師さんにバッサリは、リスキー

「ずっと同じ美容室の美容師さんだと、
いっつも同じになっっちゃうから、違うところでスタイルチェンジにしてみよう！」

この流れで、「失敗した・・・。」というパターンをたまにうかがいます。

初めての美容室では、貴女様の前情報（お好みやライフスタイルなど）を、

今まで通われていらっしゃるサロンほど心得ておりません。

しっかりと、それらも含めてお時間をかけたカウンセリングをしてから、

施術に入って頂けるサロンさんなら、その点もクリアかもしれませんが、

それでも貴女様の髪を触るのは初めてとなります。

特に思い切ってバッサリを考えられていらっしゃるなら、

いつも通われているサロンさんにまずはご相談なさてみてもよろしいのではないでしょうか？

それでも、「違うサロンさんでトライしたい！」という場合は、

バッサリでしたら、ショートボブに特化された専門美容師さんもいらっしゃいますので、

そちらでご相談なさると良いかもしれません。

2｜ハサミで髪質は変えられない

そのヘアスタイルの長さ自体を決める最重要施術である「カット」ですが、

切り落とすのみですので、残念ながら「髪型」は変えられても「髪質」は変えられません。

2-1｜ハサミのみで髪質改善カットは不可能

ここが多くの方々が期待値があがってしまうところなのですが、

長さと形作りのための、ハサミに髪質を変える力はございません。

ハサミが直接、毛髪内に入り込んで何かを行なうことは、

ご想像のとおりに起きません。

もし起こるといたしましたら、

栄養剤も水もなしで、せんていバサミひとつで

植物が蘇るぐらい同意となってしまいます。

2-2｜いたんだ部分を切り落とす改善結果はある

かつてわたくし（オーナー）も特殊カットをおこなっておりました。

髪の長さを1mmも変えずに、いたんだ部分のみをカットしていく技法です。

いたんだダメージ部分をオフしていくので、

全体の手触りや指通りは良くなります。

しかし、それでも外科的に取り除いているので、

今ある髪が蘇ったわけではございません。

カットは、加えるのではなく「取り除く」施術と認識してくださいませ。

3｜くせ毛カットへの期待値

多くの方々の問題が、くせ毛です。

ほとんど９９％の方々が、

頭皮の形良く、頭皮から均等に髪がはえている方は、残念ながらほぼいらっしゃいません。

なんらかの生え方のクセや、髪自体にクセがあり、それらの癖も一人として同じ方もいらっしゃいません。

3-1｜くせ毛カットは収まり重視

くせ毛が決して直毛になるわけではございませんが、

クセの曲がりを利用して、収まり良するという形です。

直毛になるわけではございませんので、

ご自身のクセをある程度受け入れないといけません。
（縮毛タイプのクセの方は特に）

ですが、まったく何もしないでも良いわけではなく、

乾かし方やスタイリングの仕方などは大切です。
（ピュアティにはスタイリング剤はございません。）

こちらも、くせ毛専門・くせ毛カット専門の美容師さんもいらっしゃるので、

くせ毛カットに興味のある方は、ご相談なさってはいかがでしょうか。
（ピュアティは、くせ毛カット専門ではございません）

3-2｜美容師のセンスには左右されるけど、魔法のカットはない

一般ユーザーのみなさまもカットが重要とお考えになられ、
（確かに重要です）

どうしてもカットへの期待値が上がってしまわれます。

ピュアティでも、今のHPができる前は、

「カットでくせ毛が直る」「カットでダメージが回復する」というようなご期待を

カウンセリングでひしひしと感じる事がございました。。

実質、ハサミをにぎっていいる時間の５倍以上は、ピュアティではケア剤をいじっています。

これではイケないという事で、HPで全面に「トリートメント特化型」のエイジングケアサロンと

皆さまにお伝えさせて頂いてからは、

「魔法のカット」的にカットへの期待を、期待以上に膨らませる方はいらっしゃらなくなりました。

※わたくし（オーナー）個人的には、カットは大好きです。
シザーカット発祥の地のロンドンヴィダルサスーン本校にまで行ってカット勉強するほどに、カットは好きです。
そのわたくしが、カットでできる現実をお伝えさせて頂いております。

4｜カットの倍以上に髪質のカウンセリング

「カットでできる事」を解説させて頂きました。

何度も申し上げますが、

カットは大好きですし、長さのベース作りに重要です。

4-1｜カウンセリングで決まらないのは・・・・・。

ピュアティに１０年以上通われていらっしゃるお客様のお話です。

そういえば、以前（ピュアティにいらっしゃる前）は、カウンセリングで決まらなくて、毎回１５分以上はかかってた。。

毎回、スタイルチェンジなさっていらしたんですか？？

いや、そうじゃないんだけど、カットの相談を永遠としてた気がする。。。
でも、ココ（ピュアティ）に来て、決まらなかったのはカットではなかったのがわかった。
カットではなく、やっぱり髪質の問題だったとわかった。

良かったです！なによりでございます。

そして、こちらのお客様は、毎回カウンセリングで、５分かからないです。

決まらない原因でさえも、わかってしまえば、そんなに悩まれなくて済みます。

ピュアティでは、初回でもカウンセリングで、お悩みをうかがって、
その原因をご一緒に考えて、改善・解決策をご提案いたします。
その原因の８割が、現在の髪質です。（カットではございません）
そして、その解決策ができてから、カットやヘアカラーの
お話に入ってまいります。

4-2｜髪質をデザインする

これはピュアティの場合でございますが、

髪質づくりが形も色もすべてのベース作りだと考えます。

そのベースがしっかりと作れれば、土台となり、

できる形（ヘアスタイル）や色（ヘアカラー）の幅が広がります。

しかし、ピュアティの場合は、髪のダメージの回避を再優先にしておりますので、

９トーンまでのカラーしかなく、基本リタッチカラーのみです。

デザイン系のカラーもおこなっていなければ、

スタイリング剤もございません。

もし、カットやヘアカラーに物足りなさを感じられたようでしたら、

他店でのヘアカラーやカットをなさって頂いてもOKです。

ピュアティは、ひたすら貴女様の髪の綺麗さを追求いたします。

ヘアケアサロンとしてご活用なさってください。

その上で、ご自身がなさりたい事を楽しんで頂ければ幸いです。

5｜ハサミは重要

カットに使用するハサミでございますが、

「毛先までの綺麗な髪」

を作るには、とても大切です。

髪の中身は変えられなくても、

毛先の断面を変えられるのは、ハサミです。

断面の切り方ではなく、

「いかに綺麗な断面を作れるか」

というのが、綺麗な毛先の条件となります。

それには、常に「切れ味の良いハサミ」が大切になってまいります。

弱い素材や、磨いでいないハサミを使用すると、

毛先をつぶす事になり、そこから枝毛が発生しやすくなります。

なかなか、ハサミの素材や値段までうかがう事は難しいですが、

そこにもこだわってそうなサロンさんを選びましょう！

6｜カットで失敗しないためのまとめ

カットは、ヘアスタイル作りにはとっても大切な背施術でございますが、

それだけでは、クセやダメージなどのお悩みの多くを含む原因を解決するは、

ほぼ不可能に近いという事を再確認いたしましょう！

初めての美容室でいきなりバッサリよりも、

普段通われているサロンさんでスタイルチェンジをご相談いたしましょう。

もし、初めてのサロンさんでトライされるのならば、

ショートボブ専門・くせ毛専門など、ご自身に合っている特化なさった美容師さんを選びましょう。

カットのご相談よりも前に、今の現状のお悩みとなる髪質のご相談をなさってから、

ご希望のスタイルやカットのご相談に貼った方が、スムーズな流れとなります。

ご希望のスタイルを３点以上、その共通のお好みポイントを担当美容師さんにお伝えいたしましょう！