ヘアケア商品、迷ったらスキンケアやネイルケアで考えよう！

2021年12月27日

当店のブログにご訪問頂きまして、ありがとうございます。

トリートメント剤を使わないヘアケアサロンです。

13年間ヘアケアサロンとして、ヘアカラーや縮毛矯正も
おこなってきたピュアティが、髪に関して解説してまいります。

髪にお悩みがある方は、知ることによって解決へと導くブログとなっております。

どうぞごゆっくりご覧になっていってくださいませ。

今回は、お客様からもご質問の多い「あれって、どうなの？」商品について解説してまいります。

特定の商品を指しているのではなく、そのような効果があるのかどうかに対しての個人的な見解です。

実際に使用なさってみて、効果を実感された方もいらっしゃると思いますので、

ヘアケア同様に、みなさまの髪質・頭皮質・体質はそれぞれですので、効果が出てれば良いと思います。

1｜シャンプーを変えただけで、くせ毛が直った

これが本当によくうかがいます。

わたくしもネットの広告で何度か拝見した事がありました。

どうなるかは、なんとも。。。というところではございますが。。。

1-1｜シャンプーは、汚れを落とすもの

本来、シャンプーの目的は、「汚れを落とすもの」です。

特にいまは、そのアイテムの目的だけでは、消費者が物足りなさを感じ、

その目的に付随した付加価値で、訴求される時代になったと思います。

それが理にかなった場合ですとまだしも、あまりにもかけ離れた効能の場合は、

一応、髪の毛の事を生業としている小生からいたしますと・・・・。

1-2｜洗髪とくせ毛矯正は、同時にできない

前述の通り、シャンプーは汚れを落とすものです。

汚れの落とし方に関して、何か特徴があるならまだしも、

まったく関係のない髪質である「くせ毛」が直毛になるというのは、

疑問符です。

今生えている髪が、くせ毛から直毛になるとしても、それには薬剤のちからが必須です。
（これから生えてくる髪を事前に変えるとすれば、遺伝子操作レベルのちからです）

仮に、シャンプー剤に微量なりともクセが伸びるための薬剤が入っているシャンプーだといたしましたら、

・頭皮について、髪が根元から折れてくる可能性がある

・第２剤がないと、髪はボロボロにいたんでいく一方

・中間工程で、ブローかアイロンを挟まないと、クセは直らない

などが考えられます。

かなりのリスクのあるシャンプーとなってしまいます。

薬剤ではなく、自然のモノ（成分）だけで、クセを直す。という事でしたら、

私たち美容業界でも、すでに持ち込まれていると思います。

ほとんどの画期的な商材やアイテムは、みなさまに認知される前に、

私たちの美容業界内で、流行りだします。

それが浸透し始めていって、エンドユーザーのみなさまに認知されはじめます。

つまり、私たちの美容業界で認知されていないモノというのは、

美容業界で、あまり認められなかったモノともとらえられるかもしれません。

1-3｜お肌や爪に置き換えてみましょう

今回のタイトル通りに、

迷ったら、お肌のスキンケアや爪のネイルケアに置き換えてみましょう！

スキンケアの場合、

「シャンプーだけでくせ毛が直った」

という事は、

「洗顔料だけで二重（フタエ）になれた」

と、ほぼ同意です。

わたしは、難しいのではないかと考えます。

シャンプーも洗顔料も、汚れを落とすものです。

ネイルケアの場合、

「ハンドソープを変えたら、綺麗な爪が生えてきた」

と、ほぼ同意です。

シャンプーもハンドソープも、汚れを落とすものです。

迷ったら、スキンケアやネイルケアで置き換えてから、

冷静に考えてみましょう。

2｜シャンプーを変えただけで、（白髪でも）黒髪が生えてきた

こちらの類のアイテムのご質問もとても多く頂きます。

2-1｜色素を変えるにも、ケミカルのちからが必要

髪の中の色素を変えるのも、そう簡単にはいきません。

シャンプーは基本的に洗浄剤（洗剤）ですから、

洗浄成分に髪に染色させられる成分も要素もございません。

ヘアカラー剤は微量で入っているものとしても、やはり２剤が必要ですし、

次に頭皮から生えてくる髪の色を白髪から黒髪に変色させられるとしたら、

やはり、遺伝子操作レベルの行為となります。

「ヘナ入りシャンプーはどうなの？」というご質問もございます。

１００％ヘナでしたら、ケミカル成分無しと言えます。

しかし、１００％ヘナですと白髪はオレンジ色にしかなりません。

オレンジ色で良い。という場合でしたら、

ヘナ入りシャンプーをご活用できると思います。

それ以外の場合ですと、難しいと思います。

白髪は白いわけではなく、透明です。

頭皮の中で、髪が作られる際に、メラニン色素が作られなくなり、

白髪となってしまいます。

シャンプーである洗浄成分（洗剤）に、

メラニン色素を作りだす事を働きかける作用は無いと認識しております。

食生活の改善の方が、可能性は高く感じます。

2-2｜スキンケアやネイルケアに置き換えてみる

迷ったら、いつでも置き換えてみましょう。

「シャンプーを変えたら、白髪が黒髪になった。」

となりますと、

「洗顔料を変えたら、色白だったお肌が、地黒になれた。」

と、同意です。

ネイルケアに置き換えますと、

「ハンドソープを変えたら、爪が変色した。」

と、同意です。

細胞の形状と同様に、

細胞内の色素を、洗浄剤で意のままに変える事は難しいと認識いたします。

3｜トリートメントで白髪が染まる

こちらも前述のシャンプーに似た類のアイテムでございます。

3-1｜染まるのではなく、表面についているのみの作用

トリートメントカラーという種類の市販品で多く伺います。

市販のトリートメント剤のおおよそが髪をコーティングいたしますが、

そのコーティング剤に薄く色素を含んでいるので、

少しずつコーティングされていって、白髪が染まったように見えるという形が多いようです。

3-2｜スキンケアとネイルケアで置き換えてみましょう

髪のコーティングは、お肌で置き換えると、上乗せのファンデーションのようなものです。

「毎日のトリートメント（コーティング）で、白髪が染まって行く」

となることを

スキンケアに置き換えますと、

「毎日のファンデーションを重ね塗りをしてく事によって、色白から地黒のようになれた」

と同意です。

ネイルケアですと、

「毎日のトップコートを重ね塗りすることによって、完全に爪の色がガラッと変わった」

と同意です。

どちらも、当然の結果と言えるのですが、

相当な乾燥状態を招きます。髪も然りでございます。

4｜マッサージだけでくせ毛が直った

こちらは、アイテムではなく、外からの作用によってもたらすという事です。
かなり15年以上前から、東洋医学的や、理学的な観点で、
一部のサロンさんやメーカーではおこなっていたようです。

4-1｜くせ毛の原因のひとつでしかない

くせ毛の原因のひとつに、「毛穴や毛根のゆがみ」がございます。

これは、先天的に「毛根が曲がっている」場合と、

後天的にご年齢と共に「毛穴のたるみやゆがみ」により、
綺麗な円形の髪になりにくくなり、毛髪自体が曲がったり・歪んだりします。

それ以外にも、元からの髪のタンパク質の配列の違い、水分と油分のバランス、ホルモンバランスの乱れなど、

毛根や毛穴のゆがみは、数あるくせ毛の原因のひとつです。

4-2｜毛根や毛穴のゆがみを、簡単には変化させられない

毛根のゆがみやねじれが、くせ毛の原因になっている場合は、たしかにございますが、

決して均等なゆがみやねじれではなく、かなりランダムなねじれやゆがみです。

頭皮マッサージを行なう事によって、

確かにそのねじれなどが、ゆるんで多少の髪の変化はあるかもしれません。

しかし、ランダムによじれている毛根を、均等に綺麗にまっすぐの毛根に行えるかともうしまうと、

やはり、かなり難しいのではないかと思います。

4-3｜スキンケアとネイルケアに置き換えてみましょう

「マッサージだけで、くせ毛が直った」

となりますと、

スキンケアで置き換えるならば、

「フェイスマッサージだけで、鼻が高くなった」

などと同意です。

ネイルケアで置き換えるならば、

「ハンドマッサージだけで、爪の形が良くなった」

などと同意です。

どちらも、かなり難しい内容かと思われます。

5｜マッサージだけで抜け毛が減っった

頭皮マッサージだけで、髪の抜ける量が減る。

これは、前述と似ているようですが、全く似てません。

実は、これは十分にあり得る事です。

5-1｜髪をつくる毛根には、毛細血管が流れている

髪はもともと、皮膚が進化して作られるようになった組織（部位）ですが、

毛根に髪を作る毛乳頭という細胞があり、そこには毛細血管が流れています。

東洋医学では「血余」といい、血が足りなければ栄養が足りなく、

元気な髪は生えてこれなくなります。

5-2｜血流アップ

血流を上げるには、運動やマッサージが有効です。

手軽におこなえるとしたら、マッサージですよね。

重力というのは、人間の体内にも影響を与えてます。

止血法で、傷の箇所を心臓の上に持っていくと、かなり早く止血できます。

それは重力の影響です。

つまり、普段心臓より上の部位には、血液は流れにくいのです。

つま先の冷えなどは、心臓から一番遠い部位という理由ですが、

心臓の上の部位の肩こりや、目の疲れなどは、血流量の影響は大きいです。

そして、頭部は、身体の最頂点になりますので、重力に一番逆らわなければならない箇所です。

つまり、血流量は滞りやすいです。

ですので、マッサージは有効です。

シャンプーをおこなう時は、ゴシゴシ洗うよりも、

マッサージを行なうように、側頭部から頭頂部に血流をうながしてあげるように

マッサージできればよろしいかと思います。

これによって、健やかに元気な髪が増えれば、

抜け毛量が減るという事は、十分にあり得ると考えます。

5-3｜スキンケアやネイルケアに置き換えてみましょう

抜け毛の場合は、お肌に置き換えるとムダ毛が無い方が良いわけですし、

爪にはもともと毛がありませんので、ひじょうに置き換えるとするには、無理がございすが、

少し無理にもでお肌で例えるならば、

「マッサージしたら、リフトアップできた」

という感覚に近いかもしれません。

血流と筋力によって引き起こされるメリットといえる作用ですので。

血流をうながすというのは、身体のどこの部位でも大切だと言えます。

6｜髪のお悩み解決アイテムのまとめ

最後の「頭皮マッサージと抜け毛」の関係性は、少しスキンケアやネイルケアに例えるのは、

無理があったかもしれません。

ですが、それ以外のアイテムや事象に関しては、

スキンケアやネイルケアに置き換えると、

ご理解しやすかったのではないでしょうか？

差し詰め、「頭皮や髪のこと」になってしまうと、

多くの方々が、ミラクル的な効果を高く期待されてしまいます。

しかし、髪も頭皮も同じ身体部位であり、お身体自体の健康状態を示す事は、

他の部位とそんなには変わりません。

「日々のケアの積み重ね」

結論、これでしかないです。

美髪へ向けた毎日の積み重ねをなさっていってください。