一般的なヘアケア方法について

トリートメントも髪をいためる理由。

2022年1月27日

当店のブログにご訪問頂きまして、ありがとうございます。

トリートメント剤を使わないヘアケアサロンです。

13年間ヘアケアサロンとして、ヘアカラーや縮毛矯正も
おこなってきたピュアティが、髪に関して解説してまいります。

髪にお悩みがある方は、知ることによって解決へと導くブログとなっております。

どうぞごゆっくりご覧になっていってくださいませ。

今回は、「治すべきものが、いためるわけはないのでは？」と疑問を持たれてしまわれるかもしれませんが、
トリートメントが髪をいためる場合の理由について解説させていただきます。

1｜数年前の
「トリートメントが髪をいためる説」

数年前に「トリートメントで髪がいたむ」という話がたくさんあがりました。
その理由を解説させて頂きます。

1-1｜被膜系トリートメント

髪を皮膜やコーティングをするトリートメント剤です。
サロントリートメントも市販トリートメントも大半はこの種類が多いです。

1-1-1｜薬剤メニューと併用で、薬剤を閉じ込める

ヘアカラー・パーマ・縮毛矯正の時の薬剤施術をなさった後に、

こだわるサロンさんは髪の毛の中に薬剤成分を残さないように処理なさりますが、

処理なさらないサロンさんもございます。

その場合、髪の毛の中に薬剤が残る事になりますので、美容室から帰られた後も髪のダメージは続きます。

さらに、サロントリートメントが皮膜系ですと、薬剤が髪から抜けることもできず、

ダメージの進行は通常以上に続いてしまう事になります。

1-1-2｜乾燥・酸化の要因になる

髪の毛が乾燥をすればするほど、髪は酸化を起こし、硬さも増してきます。

水分量を失った髪の毛は、極端な事例ですと、乾燥わかめや乾燥こんぶのように

かたくなり、ツヤも失い、思い通りに扱いづらくなります。

このかたくなる状態は、オイルやコーティングだけですと、水分吸収率を低下させて、

さらに扱いづらくなってしまいます。

皮膜やコーティングは、髪にとってのメイクの状態ですので、

理想は、コーティングをしない「素髪」で、ツヤを潤いを保っている状態です。

1-2｜熱還元系トリートメント

弱い薬剤で髪に浸透させたり、
アイロンなどの熱で毛髪内で安定させる種類です。
市販ではございませんが、
サロントリートメントでは多いです。

1-2-1｜薬剤ダメージを発生させる

微弱なお薬だとしても薬剤ですので、

ダメージがゼロではございません。

その分、髪の毛の中に浸透させる力はあるのですが、

ダメージを最小限におさえる必要がございます。

1-2-2｜熱ダメージを発生させる

最後の工程で
ストレートアイロンを使用すれば、

外側はしっかりとツヤのあるストレート
にはなりますが、

見た目とは裏腹に、髪の内部には
高熱によるダメージが発生はしております。

2｜薬剤のようにいためるわけではない

皆さまがご自宅でご使用になるトリートメントや、サロントリートメントも

大半が皮膜系トリートメントですので、ここからは、被膜系トリートメントについて解説させて頂きます。

「トリートメントが髪をいためる」という印象ですと、

トリートメント剤が直接髪に何かしらのダメージを与える

というイメージになりやすいと思いますが、

そうではございません。

イメージといたしましては、お肌で使用なさる「ファンデーション」と似た状況です。

皆さまがご使用になるファンデーションは、直接お肌を傷つけるものではございません。

「お肌をハリやツヤがあるように見せる」「紫外線からお肌を守る」などの目的で、

皆さまご使用頂いていると思います。

その目的のためには素晴らしいのですが、

ファンデーションを２４時間３６５日、

ずっと落とさずにお肌にのせっぱなしになさっていたとしたら、

お肌はどうなるでしょうか。

どんどん乾燥が進んでいってしまわれるかと思います。

髪の被膜系のトリートメントは、その状態と同じでして、

コーティング力が強い状態であればあるほど、

２４時間髪にファンデーションONの状態と同じとなります。
（シャンプーでも落ちにくい成分が多いです）

TPO的に必要な場面もあるとございますが、

その状態を常時おこなっているのは、

とても髪につらいですし、

ファンデーションという名ではなく、

トリートメントという名になってしまっているので、

「髪を良くしていくもの」ととらえて、

皆さまがおこなってしまわれているのも

髪質が悪化してしまう現実のひとつです。

3｜トリートメント剤を撤廃

ピュアティの場合でございますが、

上記の理由から、

まずは外側の光沢のためのコーティングではなく、

髪の素材のままでの根本からツヤを保つ事を考えました。

それには、「被膜系のトリートメントは使用しない」という選択で、

すっぴん髪である「素髪」でいる事ができました。

しかし、お肌のすっぴんの状態同様に、

ただ「素髪」になさっただけでは、

髪は無防備なだけです。

そこから髪を丈夫にしていくには、

お肌同様に良質な水分で髪の毛の中の水分量を上げます。

そして、今以上に髪が酸化していくのをおさえます。

そこまでで終わりです。

お肌のように栄養やタンパク質を加えても、

今以上に蘇ることはございません。

髪はお肌のように、毛細血管がはりめぐらされて、

生まれ変わることはできません。

髪の場合は、根元から新しい髪が生えてくるだけです。

その生えてくる髪を、

「いかにダメージを少なく伸ばしていけるか」

そこだけが、綺麗な髪を得られるかどうかのすべてになります。

4｜トリートメント剤ダメージのまとめ

髪のトリートメント剤のいたむ理由について解説させて頂きました。

被膜系でも熱還元系でも、

間接的・直接的にダメージにつながる要素もある

という事でした。

あくまでも、いちサロンの考え方でしかございませんので、

このケア方法が全てではございません。

被膜系や熱還元系のトリートメント剤で髪の調子が良いという方も、

実際にいらっしゃると思います。

髪質は千差万別ですので、全ての方々が素髪にならないといけないわけではございません。

しかし、多くの髪のダメージやエイジング毛でお悩みの方々が、

素髪ケアで解決なさってますので、

何をおこなっても上手く行かない。

という方は、素髪ケアも解決法のひとつになるかもしれません。

ご参考になさってみてくださいませ。